【共催セミナー】南アジア研究センター・セミナー <「未来の痕跡」をたどる>
11 分前
読了時間: 2分
日時:2026年10月2日(水曜日)18:30-20:00
場所:東京大学駒場Iキャンパス14号館4階407号室(ハイフレックス)
*オンライン参加をご希望の方は、9月30日(水)までに下記のサイトからご登録ください。後日、Zoom URLをお送りいたします。
報告者:
中村沙絵「「未来の痕跡」をたどる――スリランカの原因不明の腎臓病(CKDu)、マハウェリ、そして水俣 」
要旨:
スリランカの乾燥地帯では、1990年代以降、原因不明の慢性腎臓病(CKDu)が広がってきた。本稿ではCKDuをめぐる協働的なフィールドワークをもとに、土地、水、身体に残る「未来の痕跡」をたどる。かつて国家的な発展のヴィジョンのもとで進められたマハウェリ開発は、ダム、灌漑、入植、農業の近代化を通じて、乾燥地帯の風景と人びとの暮らしを大きく変えてきた。その歴史を日本の開発援助や技術者たちの足跡とともにたどっていくと、植民地期朝鮮における「総合開発」さらに水俣へと、思いがけないつながりが見えてくる。もちろん、CKDuと水俣病を同じものとして捉えたり、両者のあいだに直接的な因果関係を見出したりすることはできない。 本発表では、異なる場所と時間を行き来しながら、よりよい未来をつくろうとする営みのなかで何が結びつけられ、何が切り離されてきたのか、そして切り離されたものが、身体や人びとの関係のなかにどのように残り、ときにふたたび姿を現すのかを考えてみたい。また、そうした痕跡を他者とともにたどることが、現在をどのように見せ直すのかについても考えてみたい。
共催:環インド洋地域研究プロジェクト東京大学拠点(TINDOWS)、東京外国語大学南アジア研究センター

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